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繁盛店が実践する路面物件情報集めの秘訣 その2

不動産情報を収集するには、不動産業者さんに照会するほか、WEBサイトで見ることもできます。
しかし、住宅ならまだしも、店舗物件に関して言えば、魅力的な物件がWEBサイト上ですぐ見つかるなどということは、ありえないと思ったほうがよいのです。

賃貸不動産情報には「出回り」と「相対」の二種類しかありません。
そして、大多数のネット上に出ている物件情報は「出回り」物件となります。出回っているわけですから、過去に何人かが検討した結果、見送った物件であると思ったほうがよいでしょう。

出回りとは、多数の不動産会社に借主募集の情報が出ている物件です。ただし、すべての不動産会社に同じ情報が流れているわけではありません。出店エリアが明確に決まっていれば、「ローラー」といって、現場で「For Rent」の物件がないか現地調査すると、出回っていない物件も拾えるため、物件数は増えます。ネット情報はある意味、鮮度が低いものばかりになります。

相対とは、貸主から特定の不動産会社が直接依頼を受けていて、外部に借主募集の情報が出ていない物件です。
たとえば大型商業施設や駅ビルなどは相対でしか入居のきっかけを作ることができないので、貸主であるデベロッパー会社や運営受託しているPM会社に直接コンタクトするか、あるいはリーシング代行をおこなっている大手内装会社などを経由して打診することが可能です。

不動産物件の情報鮮度については
 新築募集中物件(相対)
 近未来退店物件(相対)
 撤退したばかりの物件(相対)
 借主募集中(相対)
 借主募集中(不動産業者に出回り)
 借主募集中(WEB上に掲載済み)
という順番で落ちてゆく、と思えばよいでしょう。

つまり、自社の物件条件を特定し、不動産業者と取引実績を積んだ上で、次に求める情報は、上記の情報鮮度が「より高い」物件の情報になります。情報鮮度の低い物件は、すなわち店舗としての魅力も劣る物件といえます。情報鮮度が高い物件のほうが、「レア」なため、よい物件がある確率は高くなります。ただし、高ければ必ずよい物件とは限らずよくない物件は売れ残って出回り化していきます。

店舗ビジネスのアーリーステージの人が成功するチャンスをつかむには、立地の悪い路面店で繁盛店をつくって、それが有力な商業施設にみとめられ、駅ビルやSCに誘致されブレイクする……、というのが、ベタですが典型的なサクセスストーリーになります。実際そうなっている店も多数ありますし、それを夢見ている方も多いでしょう。

でも、そうなるには、まず路面店で成功しないといけないわけです。
なお、船井総研では現地でローラーを手がけてくださる不動産会社さんの情報はありますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

山本 匡(ヤマモト タダシ)
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/ショッピングセンター経営・ディベロッパー経営 船井総研における店舗開発・物件開発の第一人者。大型ショッピングセンター開発を中心とした、店舗・物件開発を多数手がける。ビジネスモデル構築を得意としており、開発業務を支援するのではなく、成功する事業構築を支援することを信条としている。 実務面では、マーケティング調査から立地選定、建築・内装計画、レイアウト、運営計画、コストコントロール等、SC開発の実務に精通。地元主導SCにおける多くの経験をもとに、タウンマネージャーとして、地方自治体や商工会・会議所、TMOにまちづくり事業への助言実績も多数。専門店の店舗開発・リニューアルも手掛けており、店舗だけではなく商品開発でも成功事例多数。