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企業視察・企業調査の視点

競争が激化し、かつてのノウハウや成功パターンが通じなくなった業界が多いと思います。言い換えれば「先が見えない時代」「先を読みにくい時代」が到来したということです。このような時代に経営者や経営企画の責任者はどのような視点を持てばよいのでしょうか?これからのビジネスを考えるには、まずビジネスの現況をリアルによく知るということが重要です。3年後のビジネスを予測する基本は、3年前を振り返ることです。3年前から現在に至るまで、売上・販売点数・客数は増えているのか減っているのかを良く知ることです。そして3年前から現在までの状況がこのまま続けばどうなっていくのかの趨勢を考えてみるのです。

ビジネスにおいて同じメンバーが同じ商品を同じような考え方、売り方で売り続けていて、状況が突然変わることはあまり多くはありません。わかりやすく言えばだめなものは漫然と続けていてもやはりだめなのです。何かを変えなければ上ブレを引き起こすことは難しいのです。この変化を生み出すためには市場の変化とライバルの状況、先進企業の状況を知ることが重要なのです。市場のパイは伸びているのか減っているのか、伸びているのなら特にどのような商品・カテゴリーの分野なのか、減っているのはどの商品・カテゴリーの分野なのかを知るということです。

知るというのは経営者だけでもだめですし、現場だけでもだめなのです。全体で理解し問題意識を共有することが重要です。組織の中にはかなりのんびりした人や、変化を嫌う人が多いのが普通ですから、全体で問題意識を共有しないと変えていくのは難しいのです。次に重要な事としてライバルはどうなっているのか、先進企業はどこなのか、何をやっているのかを知ることです。そのような事例は参考にもモデルにもなるからです。ここでいうライバルは自社を直撃する同業者だけではありません。多業態の企業も調査、分析せねばなりません。

例えばある食品スーパーのライバルは近接する食品スーパーだけでなく、持ち帰り弁当・惣菜店、ケータリング業者やレストラン、デパ地下でもあるわけです。そして最大のライバルはコンビニと通販・ネット通販であることも忘れてはいけません。実際、日本で最大の食品販売企業はセブンイレブンであることは間違いないわけですから、土用の丑の日のうなぎも、節分の恵方巻きもお正月のおせち料理もコンビニのチェックをしなければ意味がないことなのです。できれば調査だけではなく視察したりすることが重要です。そして視察の折には担当者に真の狙いや取り組みの背景などを直接お聞きするのが効果的です。

私たち船井総研はこれまでの実績と信用から通常は実現することができない視察なども多数コーディネートしていますので、興味のある方はカスタムメイドの調査・視察企画も組み立てることができますのでお気軽にご相談ください。そして最も重要なことは先進企業の調査、視察です。実は多くの企業は自社の同業者の中でどこが先進企業、先進事例を持っているのか、そして何をしているのかを知りません。嘘だと思われるなら、以下の質問に答えてみてください。

質問【1】
自社と同様のビジネスに取り組む企業で「売上日本一」「伸び率日本一」の会社名をあげてみてください。

質問【2】
自社と同様の発想でビジネスに取り組む多業界、多業態で最も優れているという(先進だと思う)企業の会社名をあげてみてください。

いかがでしょうか。質問【1】で日本一が簡単に出てきた方は 世界一ではどうかにお答えください。そしてこの質問を自分が答えるだけでなく、社内の幹部にもしてみてください。ヒトの視野や情報源はインターネットの時代であってもそう広いものではないですから、よほど普段から意識をしていないとこの質問には答えられないのが普通なのです。

質問【2】に関しては無印良品が不調の時、しまむらを視察させてもらって大いに参考になったことが有名です。勇気を出して問い合わせれば視察OKという返事をもらえることも実は多いのが実情です。その理由は簡単です。先進企業は自分たちが取り組んでいた仕組みづくりの歴史・重みをよく知っているのが普通で、生半可な姿勢では一度視察しただけではそう簡単にまねができないことも知っているからです。そして真似されるような仕組みのレベルには満足しておらず、切磋琢磨して自らももっと勉強して伸ばしていきたいという思いがあるからです。ですから視察先の企業で逆に質問されることも多いのが実情です。

ゼロからイチを作ることも重要な視点ですが、今世の中にすでに存在する優れたものを調査する、視察する。そしてその発想と仕掛け、仕組みを自社に取り入れブレークスルーを図るとうい視点も重要な視点なのです。これらは船井総研自身も常に心がけて実行している企業を伸ばすための成功法則なのです。

岡 聡
株式会社船井総合研究所 執行役員 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/流通業(メーカー・卸・小売)向け
入社以来、アパレルメーカーでの企画・製造・小売の総合的な知識に船井流マーケティングをドッキングさせ、ドラッグストア、ホームセンター、商業施設・商店街、食品スーパーなどの小売業の活性化、メーカー戦略、ブランド開発、商品開発、チャネル開発、新業態開発、営業部隊活性化、本社戦略・営業システム開発、マーケティング教育などをトータルに企画・コーディネートし、企業の経営企画をサポートしています。(経済産業大臣登録 中小企業診断士。日本商工会議所・全国商工会連合会 1級販売士。)