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経営者の重要責務~幹部の意識改革

世の中の変化が大きな時代、時代の風を読み取った戦略的な舵取りが企業経営ではますます重要になります。今は「変えないことのリスク」がとても大きい時代と言われます。このことは経営トップなら皆、当たり前のように感じており“変革”を声高に叫ぶ時代になっています。しかし、社員が大きな会社では現場を“変革”させていくことはとても難しいものです。なぜ経営者が“変革”を叫んでも現場が変わらないのか。

その原因の中心は幹部の意識にあります。今、前向き意識を持つ経営者は研修会や研究会、企業視察、各種会合などへの参加の折、こんな時代にでも急成長を実現している“事実”や、成長意欲の高い経営者の存在などを知っています。だからこそ、自分自身も社内で“改革”を叫ぶわけです。これは営業面、商品面の改革のみならず、従業員の働き方、情報の社内共有の仕方、採用の方法、ダイバーシティ経営への挑戦、コンプライアンスへの対応など多岐にわたっており、やること満載だからこそ「今、改革の時」として叫ばれるわけです。

船井総研では、組織は2:6:2で分かれるという原則をよくお話します。上位の2は率先して言われなくても物事に立ち向かい動いていける人、中位の6割は上位の人の動きをみて、ついていく人。下位の2は動きが鈍い人、動けない人という風に社員の頭数で別れてしまうという原則です。つまり、いつの時代も組織は上位者が変わること、動くことで変わっていくということで、上の2割が変わらないなら、中位の6割もこれまでと同様の動きしかしないということになり、下位の2割と合わせて8割が前例踏襲の保守的な会社のままであるということです。

つまり、変革は常に上位2割の人間の行動改革からスタートするのです。ですから、経営者のみが研修会などで勉強してもたった一人なわけですから、研修会で触発されたなら会社に戻ってから上位2割の幹部の教育にあたらなければ何もかわらないということなのです。もちろん、繰り返し、繰り返しことある毎に言い続ける、教え続けるということは大切ですが、実際のところ“時間勝負”の部分もあります。今は「下りエスカレーターの時代」ですから放置していけばズルズルと下がっていくだけです。一刻も早いアクションが求められるのです。そういう意味で上位2割の幹部の行動改革に挑戦することが経営者の重要責務なのです。

社員の行動改革は、本質の部分からの根こそぎ改革に取り組むことが重要です。保守勢力は“改革”と叫びながら一部のみの修正の“改善”で済まそうという流れが強くなるので、大幅なギアチェンジの場合は、本質面、意識面からの改革が重要なのです。意識面の改革→言葉改革(用いる用語改革=新しいコンセプトの導入)→行動改革→結果改革の流れに持ち込むことが重要なのです。

幹部に言って聞かせる改革だけで不十分な場合、経営者に幹部を同行させての教育、客観的な意見を述べることができるコンサルタントやオブザーバー(外部取締役含む)、幹部を研修会に参加させる、変革に挑戦中の会社への幹部派遣・現場研修などが有効です。船井総研でも幹部派遣・現場研修などを仲介、紹介するケースも多くあります。これは船井流の経営者仲間は、教え好きの会社が多いのでお互いに他者から学ぶという互恵の精神が強いおかげです。

経営者が変わることはもちろんですが、幹部を変えていくことが今、時代から求められているのです。

岡 聡
株式会社船井総合研究所 執行役員 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/流通業(メーカー・卸・小売)向け
入社以来、アパレルメーカーでの企画・製造・小売の総合的な知識に船井流マーケティングをドッキングさせ、ドラッグストア、ホームセンター、商業施設・商店街、食品スーパーなどの小売業の活性化、メーカー戦略、ブランド開発、商品開発、チャネル開発、新業態開発、営業部隊活性化、本社戦略・営業システム開発、マーケティング教育などをトータルに企画・コーディネートし、企業の経営企画をサポートしています。(経済産業大臣登録 中小企業診断士。日本商工会議所・全国商工会連合会 1級販売士。)