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誰でも簡単に発明できる方法【1】 ~パナソニックの発明王の目からウロコの創造論~

本コラムでは、この10年間で出会ったびっくり経営者や技術者を紹介させていただきたいと思います。今回は、宇田成徳(うだしげのり)氏です。何度もお会いし、本当に様々なことを教えていただきました。

簡単なプロフィールですが、自ら落ちこぼれを自認するように、化学メーカーの就職に失敗し、畑違いながら、面接試験だけで受かった松下電器産業に入社。材料一筋にサラリーマン時代を過ごし、小型モーターの研究で1996年にアメリカR&D100Award受賞。パナソニックでは、発明王とも称され、特許・新案出願数件数は490件、登録件数180件以上。
定年後は人生、病気、農業、人間関係などあらゆる分野の発明家として活躍する一方、「就職試験に落ちたくても落ちられない話」「病気になりたくてもなれない話」「農業のやり方教えます」などのユニークなテーマで本を出されています。

全ての発明や問題解決のヒントは、自然界にあるので、じっくりと観察すればよいというのが持論です。
特許の定義は、「自然法則を応用した、技術と創作のうちの高度なもので、特に許された発明が特許である」ので、宇田氏は素直にそのまま、自然の理解の度合いに応じて、特許は自分で書けるのではないかと考えられます。
発明家の共通点は、みんな限りなく素直であるという点で、俗に言う頭のいい人ではないということ。

では、自然をどのように眺めることができると、新しい発想ができるのか?3つのルールがあるそうです。
第一に、この世の中はすべて釣り合った状態でしか存在しないということ。すなわち、全て最高のバランスで存在している。太陽と地球も、最高の引力のバランスで、40億年以上も存在している。
だから、私たちの目に見えているものは、すべて最高のものしか見えていないという視点でみることが大切であります。例えば、クレーム発生時、つくはずがないのに、と思うと答えがわからなくなります。これはクレームのつく最高の設計になっていたのだと思えば、早く答えが見つかるということ。

第二に、この世の中の物はほとんど似たようなものばかりで、自然は類似。原子核の図も太陽系の図も、大分類は同じ。大雑把に捉えると、太陽の形も、月の形も、宇宙の星の形も、絵に描けば、同じ丸になる。
だから、似たものを見てそれをイメージすれば答えは非常に簡単に導き出せるということ。

第三に、この世の中には無駄なシステムがひとつもないということ。全ては地球の環境の変化に順応するように変化して、無駄は一切ない。無駄のあるシステムは自然淘汰の法則で、葬り去られてしまう。
新製品を開発しても、市場にマッチするものだけが残ります。リーズナブルな値段で、故障もせず、使いやすいものだけが残るということ。

この三つの法則を自然に操れる人はどういう人か?
簡単に言うと、頭が柔らかい人ということです。何事も否定せず、自分が成長したいから、良いところしかみない人だそうです。船井流に表現すると、「素直・プラス発想・勉強好き」で、いつも長所伸展思考ができる人。
言葉にすると、シンプルなのですが、本当に実践したいビジネス、生き方の黄金律です。本コラムを書きながら、あらためて自分でも意識して行動していきたいと思います。

松下 和彦
株式会社船井総合研究所 シニア経営コンサルタント
大学、高等学校、中学校、小学校等の学校法人をメインフィールドとして、広報戦略・ブランド戦略の策定~展開サポート、改組に関するコンサルティング、教職員の現場変革等、多岐にわたりプロジェクト責任者として豊富な経験を持つ。現在、「日本再生は教育から」をビジョンに、日本を再生するリーダーを輩出する学校づくりに邁進している。教育関連の業界団体等での講演実績も多数。学校法人プロジェクトチームの統括者。最近では、学校再生&再建、独自化した学部・学科の新設、改組など、大型プロジェクトが増え、現在、新しい高等学校の設立支援に尽力している。