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生産財の海外ダイレクトマーケティング

さて、先週発売された、拙著『これだけ!PDCA』(すばる舎リンケージ)。

書店、ネット販売ともに、おかげさまで非常に良い動きになっているようで、本当にありがとうございます。

昨日の日経新聞1面でも(下段ですが)、広告が入っていました。

前回、本書における「計画」の部分について少し触れたので、今回は「実行」について簡単に内容を紹介したい。

本来は、「計画」をしっかり創り込むことが出来ていれば、「実行」→「評価」→「改善」というサイクルは必然的に回っていくはずだから、「計画」が最も重要なポイントであることに変わりはない。

ところが、現実的には「計画が実行されない」ということが起きてしまう。

「あれだけ、時間をかけて練り込んだ計画なのに…」
「“誰が”、“いつまでに”、“何を”、“どうやって”、まで落とし込んでいるのに…」

想定どおりに動いてくれないメンバーに、頭を抱えるリーダーは多い。

「そんなに難しいことを要求している訳じゃないのに何故だろう?」
少々考えてみたところで明確な答は出てこないから、「結局、やる気の問題なんだろうか…」と、さらに悩みを深めていくことになる。

現場に入り込んでいくとわかるが、実は、「実行しない理由」、「実行できない理由」が思っている以上にたくさんある。しかも、「そんなこと実行しても意味が無い」などと開き直っているケースは稀で、メンバーは「実行しなければならない」と考えていながらも、結果として「実行しない」、「実行できない」状況に陥っているケースが圧倒的に多いようだ。つまり、いわゆる“ジレンマ”と戦っているということだ。

プロジェクト的に動く業務を、想像してみて欲しい。

メンバーは、それぞれが受け持っている通常業務を持ちながら、プロジェクトに参加する。プロジェクトにおいても役割が与えられても、手がつかなかったりすると、「日々の業務が忙しくて時間が無かった」という話が出てきてしまう。

プロジェクトリーダーは、プロジェクトを成功させることが大切だから、「いったい仕事の優先順位をどう考えているんだ?」と、苦言を投げ掛けたくなるところだが、一方で、メンバーには通常業務の側にいる上司もいるわけだ。

しかも、得てしてプロジェクトの成否よりも、通常業務における実績の方が、“評価”における比重が圧倒的に高かったりもする。

当たり前の話でありながら、ついつい忘れてしまいがちなのが、人数も限られているし、時間も限られているという事実だ。

そして、「計画」策定時に想定しなかった、「実行」段階のジレンマに気づいたときには、それ自体を「評価」→「改善」する勇気が必要な場合も多々ある。

「思ったよりも進まない」という目の前の問題だけに捉われてしまうのではなく、最終的な目標(ゴール)を見据えた上で、どう対処していくのかを冷静に判断する目が必要だ。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。