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『「やらされる」目標よりも「やりたい」目標』~“納得”目標に落とし込む!

多くの企業が決算期でもある3月もまもなく終わる。

既に、来期の業績目標をたてていることだろうと思うが、
最近、特に営業に携わっている皆さんの話を聞くと、こんなコメントが出てくることが多い。

「あんな目標、達成できるわけないですよ。というか、経営陣もどうせ達成できないから、できるだけ高い目標で現場のケツを叩こう、というのが前提ですよ、きっと」

最近は、特に現場の疲れを感じることが多くなった。
疲労、疲弊、閉塞…、いずれもどちらかというとネガティブなキーワードだが、
こういった表現が当てはまってしまうのが問題だ。

「毎年毎年、無理な目標を与えられて、ケツを叩かれる」

本当にこのように感じているとしたら、とても不幸だ。
まさに暗闇、いつ光が見えてくるんだろう、という状態なのではないだろうか。
例え今がトンネルだとしても、トンネルの先の光を示していなければ、現場は疲れるだけだ。

「やらされる」目標。数値だけの目標には、どうしてもこの枕詞がついてしまう。

これを、「やりたい」目標に変えるためには、数字とともにビジョンを示さなければならない。「
ビジョンはあります」という声もあるが、従業員の腹に落ちていないビジョンなら何の意味も無い。

ビジョンとは、「こうありたい」「こうなりたい」が示された企業の志だ。
決して絵に描いた餅などではなく、本当にその志を持っているのならば、常にそのメッセージは発信し続けられるはずだ。
発信し続けることでその志は組織に浸透していく。

そう、昨年他界したスティーブ・ジョブズの「世界を変える」がアップル社に浸透していったように。

よって、「やりたい目標」とは、数値目標のベースに明確なビジョンがあるというわけだ。

「こうありたい」「こうなりたい」に、一歩でも近づいていくためには、
高い目標だけれども何としてもクリアしたい、と思えるような目標のことだ。

現場自らが、率先して高い目標にチャレンジする。
どちらかというと、経営陣の方から「もう少し抑えた方が」といった声が出てくるような目標。これこそが“納得”目標と言えるだろう。

社内のコミュニケーションを、よく振り返ってみて欲しい。

年間目標や月間目標の話ばかりが語られてはいないだろうか。
目先のキャンペーンやイベントの話ばかりに終始してはいないだろうか。
ビジョンが、さまざまな立場の人間から語られているだろうか。
いかにして勝つかという戦略的視点が語られているだろうか。

短期目標と目先のアクションしか語られない企業には「やらされる目標」しか作れない。
ビジョンと戦略が語られる企業にこそ「やりたい目標」が作れる。

「やらされる目標」は、納得できていないから、達成するための計画が曖昧になる。

「やりたい目標」は、何としてもクリアしたいと“納得”し、さらに執着も出てくるから、自ずと達成に向けた計画もきめ細かいものになる。

ちょっとした視点の違いが、大きな差となって表面化してしまうわけだ。

このほんの少しの違いに気づき、一歩を踏み出すことが、イキイキワクワク働けて、尚且つ、業績も上がる、楽しい会社のスタートになる。

川原 慎也
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/攻めるPDCAマネジメント・顧客満足度アップ
外資系自動車メーカーにて営業、マーケティングなどを経験したのち、1998年船井総合研究所に入社。年商1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業態を問わず幅広くコンサルティングを行っている。 PDCAを切り口に現場の行動に変化をもたらし、企業を新たな成長のステージへと導くコンサルティングが近年高い評価を獲得。