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マネジメントスキル~個人のやる気を出すための8つのポイント~

今回は「動機づけ」について考えてみたいと思います。

会社で働く人たちの動機づけについて検討し、動機づけ施策を講じることはとても大切です。

人や組織をマネジメントしようとする際には、給与制度や評価制度などの制度やしくみを整備することによる全体の底上げをしようとする取組みと、個人のやる気を喚起するための動機づけ施策のための取組みの両面からアプローチすることが大切だからです。

個人の動機づけを考慮する際には、ややもすると賃金の問題や評価のしくみ、あるいは職場の環境改善といったことにのみ目を向けがちですが、これらは全て組織の全体を底上げし動かそうとするしくみであって、個人のやる気を喚起する直接の原因にはなりにくいのです。

例えば給与制度はとても大切なものであることに異論はありませんが、給料を上げても退職率が一向に下がらないのはその好例といえるでしょう。
それでは、個人のやる気を喚起するためのポイントとはどのようなものでしょうか? 私の経験では8つのポイントに集約することができそうです。

(1)知識・スキルの習得
(2)職場での良好な人間関係
(3)存在意義を認められる
(4)仕事の主導権を持つ
(5)ナンバーワン分野を持つ
(6)やりがいを感じる
(7)仕事を好きになる
(8)成功の実感を持つ

(1)知識・スキルの習得
今携わっている仕事を通じて、知識やスキルが向上することです。これにより自分自身の成長を感じ、価値が向上することを体感することになります。

(2)職場での良好な人間関係
毎日出社することがつらい職場ではやる気は減退します。明るく楽しい職場環境でこそ良好な人間関係が構築され、やる気も向上します。明るく楽しい職場環境をつくり出すためには、まず自らが周囲への心遣いや挨拶を行う必要があります。

(3)存在意義を認められる
自分がいないと顧客や仲間が困るという状況を認識できた時にもやる気は向上します。しかしその域に達するまでには相当な労力が必要になります。まずは自分が存在することで、業務の効果や効率がより向上するというレベルを目指すことが大切です。したがって上司へのこまめな報告・連絡・相談は怠ってはいけません。

(4)仕事の主導権を持つ
「パーツ」としてではなく、自分自身が中心となり責任を持った仕事をすることでもやる気は向上します。

(5)ナンバーワン分野を持つ
ささいな分野でもかまわないので、ナンバーワン分野を持つべきです。これにより仕事に対する誇りが醸成され、仕事を前向きに捉えるようになります。

(6)やりがいを感じる
自分の仕事が社会や企業、顧客の役に立っていると実感することです。仕事にやりがいを感じることができれば、やる気が減退することはまずないといってもいいかもしれません。

(7)仕事を好きになる
仕事への好悪はもちろん自分の心のありようですが、これを大きくサポートするのが、顧客や上司からの感情です。お客様や上司から感謝された時には、仕事への愛情は増幅されることが多く、好きになった仕事へのやる気も向上していくのです。

(8)成功の実感を持つ
実力よりもやや高めの目標を設定し、それをクリアした時に成功の実感を得られることが多いようです。安易に低いハードルにしてしまえば、達成できた場合でも成功の喜びは得られません。

いかがでしょうか? ご自身と照らし合わせるとイメージしやすいのではないでしょうか?

これらはいずれも些細なことであり、個人の内面に関することばかりだということがおわかりいただけたでしょうか? 結局モチベーションアップとは、心の持ちようの問題なのです。
そしてもう一点、とても大切な問題があります。個人のやる気を喚起させ、直接的に業務効果を最大化させる必要があるのは一体誰でしょうか? それは他でもない彼らの上司です。それでは上司として彼らをモチベートさせるためにはどうしたらよいのでしょうか?

実はこの問いに対する答えは既に出ています。メンバーが上記の(1)~(8)の感情を持つようにサポートすることこそ、上司としてのコミュニケーションのあり方といえるのです。なぜなら、このようなコミュニケーションを持つことで彼らの動機づけがなされるわけですから。
(この記事は2009年5月28日に初掲載されたものです。)