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こんなIT化は失敗する!?

IT化を推進することは、業務効率アップや生産性向上に役立つと考えられてきました。クラウドと呼ばれるネット経由で利用する月額モデルのサービスが台頭してきた事で、中小企業にとっても、このIT化が遠い存在では無くなってきました。しかし、安易に契約して失敗する企業も増えているのも事実です。安価で気軽に始められるため、あまり検討せずに契約してしまい、効果を感じられずに辞めるというパターンです。

まず大切な観点は、ITは道具であるという認識を持つ事です。道具なので、その目的が非常に重要になります。例えば、何となく流行っているから、社内SNSを導入してみよう。どうも、この仕組みを導入するとコミュニケーションが活性化したり、伝達忘れなどのミスも無くなるので、とても効果的な様だ、と実験的に導入を進めます。しかし、これは後付けの期待成果であり、現状の自社の課題に照らし合わせて導入を決めた訳ではありません。結果的には、単なるチャットツールとして使われるだけで、大きな成果を生み出すことは出来ません。

こんなパターンに陥っている企業は非常に多いのではないでしょうか?ITは、
・業務課題の整理
・期待効果の高い課題の選定
・課題解決のための想定プロセスの決定

これをしっかりと決めた上で選定していきます。ITは道具ですので、人力でやるよりも効率的であり、また横展開がスムーズになるということが条件になります。特に横展開というのは大切です。ITの世界では拡張性と呼ばれていますが、ITを導入していながら、システムを拡張する度に費用が掛かるという本末転倒な状態で苦しんでいる企業があります。これは明らかに道具の選定ミスです。

システムというのは、基本的に5年や10年といった中長期で利用して効果を最大化していくものです。クラウドサービスにより投資回収期間が短くなったので、失敗しても、またやり直せばよいという感覚になっている経営者もいます。しかし、現場はそれを利用するために業務プロセスを見直したり、ルールを変えたりしています。だからこそ、IT化はトップ決裁事項になります。

課題は明確になっているか?
ITの導入によって、どんな効果を期待しているのか?
投資回収期間は?
そのシステムに拡張性はあるのか?

そんな観点で自社のシステムを検討する際には、改めて考えてみて下さい。開発元の受け売りの効果を伝えているだけの場合もあるのではないでしょうか?そんなシステムは要注意です。

長島 淳治
株式会社船井総合研究所 チーフ経営コンサルタント
入社以来、OA機器業界やIT業界を中心としたマーケティングやセールスに関するコンサルティングで多くの実績を上げる。 近年は、セミナーを活用した「セミナーマーケティング」を得意としており、反響率・成約率の高いセミナーづくりにおいて多くの実績を挙げる。