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アジア・海外進出企業の成功ポイント

2013年の中頃まで日本企業のアジア進出が新聞・テレビを賑わしていましたが、アベノミクスの影響か、日本国内の景気回復の兆しが見え始めたとたんに、アジア進出に関しては、一気にトーンダウンし、また、それと時を同じくして、アジア各国でデモや政権交代がおき、アジアにおける政情不安が高まりました。

それでも日本企業にとってはアジアを中心とした海外進出は今後も経営戦略上、重要であることには間違いありません。

日本企業のアジア・海外進出において、重要な戦略となるのが「ブランド戦略」です。日本で認知度のある企業・サービス・商品でもアジア・海外に進出する際には「よそ者」であり、認知度が低い状態からスタートします。

アジア・海外進出にとって、スピード感が最重要になります。「時間をかけてじっくりと……」といった日本流の事業計画は難しいと言わざるを得ません。
極端に言えば日本であれば1年間計画で分散して使う販促費をオープン前に一気に使ってしまうような感じです。

特にアジア圏において日本商品・製品を短期的に浸透させるためには下記のポイントがあります。

1.日本においてのその企業・商品の歴史
・アジア圏においては歴史の古い企業・商品が非常に少なく、10年以上の存続している企業・商品・ブランドに対しての尊敬の念を抱いています。「創業20年、since1980など」は有効です。

2.本社・本店の所在地
・「made in JAPAN」と言えども、それが日本のどこなのか?ということが重要になります。ネット社会においてアジア人にとって「日本の憧れの場所」というものが明確になっています。ファッション商品であれば、SHIBUYA、HARAJUKU、飲食であればGINZA、ROPPONGIなどが「憧れの場所」になります。そこに本社・本店・店舗などは強い武器になります。

3.ネーミング
・アジア圏においてもよほど有名な企業・商品でない限り、その現地の文字でのネーミングが必要となります。実はこれが非常に難しく、これで失敗するケースもあります。私の友人で日本企業の中国進出を数多く成功させている(株)中国市場戦略研究所の代表、徐向東氏も著書で述べていますがトヨタのレクサスは中国に進出した当初は「凌志」という中国名で「遠大な目標・高尚な理想」というすばらしい名前で、中国人に対してカッコいいというブランドイメージは伝わってましたが、トヨタはこの名前を捨てて「雷克薩欺」という音訳の名前に変えました。これは読みだけの単なる当て字でブランド価値が伝わらず、更には数年前に中国で広がった“SARS”も「薩欺」と表記されます。それでもレクサス自体はいい車ということは中国人の富裕層にも伝わっており、今でも売れていますので問題はないのですが、もし「凌志」のままであったらどうであったか……とも考えます。ちなみにBMWは「宝馬」という非常にいいブランドネームで浸透しています。日本のブランド名にこだわらず、現地にあったネーミングを考える必要があります。

これらを考慮に入れて、事業戦略を組むことがアジア・海外進出の最重要な戦略となります。

宇都宮 勉
株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント
経営者・幹部様向け/業績のあがる調査のポイント・海外成功法
これまでに、300件を超えるアミューズメント施設(ゲームセンター、カラオケ、複合カフェ、ボウリング場、複合アミューズメント施設など)の開発・活性化に携わる。大手チェーンから単独店舗まで幅広いクライアントに対して、新業態開発及び新店舗開発から社内体制強化、従業員教育までオールラウンドに携わる。 また、海外進出の支援から進出後の業績アップまで、特にアジア地域での活性化ノウハウは高く評価されている。進出前の視察セミナーでは、地元の企業・顧客のリアルな声が聞けると好評。