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新エネルギー

4月23日から27日にかけて、ドイツ・ハノーバーにて世界最大級の見本市ハノーバーメッセが開催された。

船井総研からの視察団に同行させていただき、私も初めてハノーバーメッセに参加させていただくことができた。
ハノーバーメッセは、自動化技術、電気自動車技術など、合計で8つの展開会が開催されており、
いずれも見所満載であったが、今回は特に新エネルギーの展示会で見所が多かった。

ドイツZWIEHOFF社のROTRAC E2の動力は100%電力であるが、200tの貨物を牽引するパワーを持つ。

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このように、電気でモーターを動かす動力技術は、電気自動車ばかりでなく、様々なアプリケーションに展開され始めている。

そして、今回、特に出展が際立っていたのは、水素を燃料として用いた燃料電池である。

大学の研究室からの出展では、太陽光発電で発電した電気を活用して水を水素と酸素に電解分離し、そして再び電力に戻すという仕組みが発表されていた。
再生される電力の効率は20%以下と効率が悪く、実用までに時間がかかりそうではあるが、水のみを活用する原理であるため、安全性は極めて高い。

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ITM POWER社は、同様の発想からの燃料電池をすでに実用化している。
すなわち、太陽光発電で電気は発生させて水を酸素と水素に分離し、酸素は空気中に飛ばして水素を燃料電池の燃料として活用するという仕組みである。燃料は水という豊富な資源であり、かつ空気中に出るのは酸素のみという地球環境に非常にやさしい新しい燃料電池である。

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さらに、日本のスズキ社はIntelligent Energy社と技術提携をして、燃料電池を動力とするバイクを展示していた。
燃料である水素を補給しなければならないが、ガソリンを動力とするバイクに対して全くひけを取らない燃費効率を実現している。

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大手自動車部品メーカーであるJohnson Control社もハイブリッド社用リチウムイオン電池を出展していた他、
多く欧米企業が、新技術を競って出展していたのに対して、日本企業からの新技術の出展は非常に限定的であった。

新技術に対する取組みに関しては、欧米企業は日本企業と比較してかなり積極的な取り組みをしているといえる。

ガソリンか、ハイブリッドか、電気自動車か、燃料電池自動車か? 
時代の流れをつかんで他社よりもわずかでも先に開発した会社だけ勝ち組となれる、大きな構造転換の時代である。

海を越えた国々では、かくも必死になって開発競争を繰り広げている。我々日本企業もこの動きは察知していなければならない。